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ディスクレビュー vol.79 Ozzy Ozbourne「Ordinary Man」

どうもこんにちは、カムラです。

そこそこ人気のディスクレビューシリーズ!

今回のアルバムは、Ozzy Ozbourneの「Ordinary Man」です!

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前作「Scream」より約10年振りのスタジオアルバム。

ガンズ・アンド・ローゼスのダフ・マッケイガンをベースに、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミスをドラムに迎えて作られた今作は、

とにかく豪華絢爛の一言!

曲ごとのスペシャルゲストとして、タイトルトラックの「Ordinary Man」のキーボードパートにはエルトン・ジョンが、「Straight To Hell」と「Ordinary Man」のギターパートでガンズ・アンド・ローゼスのスラッシュが、「Scary Little Green Men」のギターパートでレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロが参加しております。

また、「Straight To Hell」のキーボードには、若手シンガーソングライターのプチャーリー・プースを迎えており、どれだけ歳を取っても変わらず若手プレーヤーを発掘し起用する姿勢には感銘を受けます。

更に、プロデューサー兼ギタリストとしてアンドリュー・ワット(2019年9月に世界15か国でアルバム・チャート1位を獲得したポスト・マローンのプロデューサーで元カリフォルニア・ブリードのギタリスト)を迎えて制作されており意欲十分と見受けられます。

そんな今作は果たしてどんな仕上がりになっているのでしょうか…次の章でレビューをしていきます!

 

ディスクレビュー

今回のアルバムを一言で言うと「キャリアの集大成」です。

これまでのオジーと言えば、トミー・アイオミや、ランディ・ローズ、ジェイク・E・リーに、ザック・ワイルドなどと言った名だたるギタリストとの掛け合いの中で最良の作品を作るイメージでした。

これは裏を返すと、組むギタリスト次第で少しずつですが音楽性に変化が生じてしまうと言うふうにも捉えられます。つまり、聞く人にとっても合うアルバム、合わないアルバムができると考えられます。

しかし、今回は違いました。ひとえに「オジーらしさ」を追求することを至上命題とされているように感じられます。

 

アルバムの一曲目「Straight to Hell」を聞いてみると、ザック・ワイルド期のような重厚感ただようコーラスに、サバス期を想像させる曲構成。これを待ってたんだ!という気分にさせてくれました。

続く「Goodbye」や「Under the Graveyard」、「Eat me」と言った曲にもサバス期のようなおどろおどろしく、悪魔的なオジーを堪能でき、背中の痒いところに見事にヒットしたような感覚にさせてくれます。

他にも、80年代を思い出させる「All  My Life」や、バラードの「Ordinary  Man」、前作「Scream」に見られたモダンメタルな楽曲とこれまでオジーが見せてきた様々な側面を一気に見ることができます。

これだけ聞いてるとバラバラに聞こえるかもしれませんが、曲ひとつひとつで「オジーらしさ」を追求することによって、一貫していながらこれまでのキャリアを総合するかなように様々な要素を含んだアルバムになっていると言えましょう。

 

以上のように、近年のオジー作品の中でもトップクラスの出来になっており、楽曲のラインナップからは一度引退を決めた時に作った集大成アルバム「No More Tears」を連想させます。

全てのオジー好きの心にヒットする作品になっていますのでまだ聞いてない人は是非聞いてみてください!

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(ただ、ここまでクオリティの高いアルバムを作ると、これがラストアルバムになってしまうんじゃないかと心配になってしまいます。どうか、長生きしてくれオジー…)

 

カムラのオススメトラック

①Straight to Hell

アルバムのリード・トラック。重厚なコーラスと邪悪なリフから始まるこの曲は、これぞオジー!と言った感じです。

ダフ・マッケイガンのダウン・ピッキングで掻き鳴らすベースが良い味を出してます。

 

②Eat  Me

サバス時代やソロ初期のオジーを思い出させてくれる楽曲。

邪悪なリフに重苦しいドラム、サビで何重にも重なるオジーのボーカル、ゴリゴリのベースリフに 「Mr.Crowly」を思い出させる激しくも美しいギターソロ。どこを取ってもオジー節全開の曲です。

(ディストーションの効いたギターサウンドはちょっとギラン期サバスの「Born Again」を連想しちゃいます)

 

③All  My Life

筆者の個人的おすすめトラック。

キラキラしてちょっと大袈裟なサウンドは、80年代ロックのそれを想起させます。

オジーのボーカルの裏でなってるストリングスが80年代好きの人にはもうたまりません。

そして、メタル系バラードには欠かせない激しく感情を揺さぶるギターソロももちろんバッチリ決められており、往年のメタル好きにはたまらない抑えるところを完璧に抑えた一曲なんじゃないでしょうか?

 

 

以上アルバムレビューでした!

それでは!

 

アルバム

Ozzy Ozbourne「Ordinary Man」

‪1. Straight To Hell‬
‪2. All My Life‬
‪3. Goodbye‬
‪4. Ordinary Man Feat. Elton John‬
‪5. Under The Graveyard‬
‪6. Eat Me‬
‪7. Today Is The End‬
‪8. Scary Little Green Men‬
‪9. Holy For Tonight‬
10. It's a Raid(feat.Post Malone)

11.Take What You Want(feat.Post Malone & Travis Scott)

 

 

Ordinary Man

Ordinary Man

  • アーティスト:Osbourne, Ozzy
  • 発売日: 2020/02/21
  • メディア: CD