[名ギタリスト紹介]ジョン・メイヤー[クラプトン2世]
どうもこんにちは!カムラです!
今回の名ギタリスト紹介は、現代の三大ギタリストの最後の1人であるジョン・メイヤーの紹介をしたいと思います!
ジョン・メイヤーとは?
生い立ち
1996年、バークリー音楽大学に入学した19歳のメイヤーは、ザック・ブラウン・バンドでの活動で有名なソングライタークレイ・クックと出会います。2人は友達になると、一緒に曲を書くようになり、一時はローファイ・マスターズという二人組みのバンドを結成し、ミュージック・バーで演奏する関係にありました。(それからすぐにメイヤーはポップへと志向が傾き、音楽の方向性に違いを感じるようになった二人はバンドを解散したそうですが)
その後ソロ活動を始めたメイヤーは、2000年3月、世界最大級の音楽国際見本市とも称されるサウス・バイ・サウスウエストに出演し評判を高め、ツアーも好調であったことから2001年にコロンビア・レコードから、アルバム『Room for Square』をリリースしメジャーデビューします。
すると、アメリカ・ビルボードチャートの200位中9位を獲得し、ローリング・ストーン誌では、注目すべき10人のアーティストの一人としてメイヤーの名前が挙げられ、一躍人気者となりました!
その後も、2003年のシングル「Your Body Is Wonderland」や、2004年の「Daughters」でグラミー賞を受賞するなど才能を開花させ、名実共に世界最高峰のミュージシャンの1人となりました。
また、2005年以降はザ・フーのサポートメンバーとしても知られるピノ・パラディーノをベーシストに、エリック・クラプトンなど数多くのミュージシャンのバックでドラマーを務めるスティーヴ・ジョーダンをドラムスに従えて結成したジョン・メイヤー・トリオや、2009年のマイケル・ジャクソンの追悼式における「ヒューマン・ネイチャー」の演奏、更にはエリック・クラプトンら他の著名なミュージシャンとの共演など積極的な活動を行なっており、2015年以降は、グレイトフルデッドのボブウィアーが結成したdead&companyに合流、リードギターとボーカルを担当し、グレイトフルデッドの曲を中心にツアーをまわっております。
Michael Jackson Memorial - John Mayer (Human Nature)
ジョンメイヤーの使用ギター
そんなジョンメイヤーの、使用機材を紹介していきます!ジョンは、アコースティックからエレキまで幅広いジャンルのギターを使用しておりますので、各ジャンル別で変遷も交えて紹介していけたらと思います。
エレキギター[フェンダーからPRSへ]
ジョンのギターと言えば、間違いなくフェンダーのストラトキャスターです!
長いキャリアの中でもほとんどストラトを使って演奏している為、今からジョンメイヤーのコピーをしたい人はストラトを使うことをおすすめします!
ジョンメイヤーの活動初期に使用されていた事で有名なギターです!
高校卒業後にガソリンスタンドのバイトで稼いだお金で買ったギターで、小さい頃から好きだったスティーヴィー・レイ・ヴォーンモデルを選んだ事から本当にレイ・ヴォーン、音楽が大好きなんだなぁとほっこりしてしまいます。
その後も、メインギターを長年ストラトキャスターに据えておりました。
Fender John Mayer Stratocaster
こちらのギターはメジャーデビュー後の2005年より、長年愛用したフェンダー社に作ってもらったシグネチャーモデルです。
特徴としては、フェンダー社の中でも有名なテキサス・スペシャルをジョンの意見を基に改造したピックアップを搭載していることが挙げられます。
これによって、従来のピックアップより中音域が強調され、よりジョンらしい深い音が出せるようになるみたいです。
Paul Reed Smith / Silver Sky
上記のように、フェンダーギターを愛用していたメイヤーですが、2014年に「フェンダーギターは大好きだし、これからも使い続けるけど、フェンダーという会社は僕が彼らと付き合い始めた時から変わってしまったんだ。」という言葉と共にフェンダー社と決別したことを発表します。
その後のジョンが手を組んだのが、このポール・リード・スミスです。
2年以上もの製作期間をかけて作られたこのモデルは、製作者であるポール・リード・スミス氏とジョンのこだわりを至る所に散りばめた物となっており、本人に「自分が愛するヴィンテージな仕様に、モダンなスピリットとデザインを融合したドリーム・ギター」と言わしめるほどの出来になっております。
アコースティック・ギター
Martin OMJM Acoustic-Electric Guitar
これまでエレキギターの話ばかりしてきましたが、ジョンはアコースティックギターの名手としても有名です。
そんなジョンがMartin社と作ったのがこのシグネチャーモデル。
ブルージーなボーカルを際立たせつつ、心地よいギターを奏でるジョンの多様な音楽スタイルに幅広く適応できるポテンシャルを持っていると言えましょう。
また、エディ・ヴァン・ヘイレンやエリック・クラプトンといった大好きなギタリストの楽曲を彼らのシグネチャーモデルを用いて演奏することもあるそうです。
John Mayer - Panama by VAn Halen!
ジョン・メイヤーの奏法、音楽性!
ギタリストとしてのジョン・メイヤーは大好きなスティーヴィー・レイ・ヴォーンやジミ・ヘンドリックスに影響を受けた、ブルージーで味わい深いギターが特徴です。
特に2005年より活動しているジョン・メイヤー・トリオでは、エレキギターを駆使した深みと情熱の溢れる弾きまくりのリフやソロを惜しげもなく披露しています。
同様に、アコースティック・ギターの腕も超一流で甘く聞くものを虜にしてしまいそうなボーカルの裏でスラップのように親指でベースとなるラインを叩き付けるように弾き、他の指で高音弦を弾くという奏法は指弾きのギタリストこそいれども唯一無二と言っても過言ではないのでしょうか?
そして何より、ジョンメイヤーを他のギタリストと一線を画す存在にしているのは、「ソングライターとしての圧倒的な技術」です。ギタリストと言うと、一級品のソロは弾けるがボーカルは取れないのでインストをやる、と言うタイプやボーカルを執ってはみたものの、その腕は…と言うタイプが一定数いるものです。
しかしジョンは前述の通り、シンガーソングライターとしての実力でメジャーデビューできるほど作曲センスにも秀でているのです。
このように、卓越した作曲技術やボーカルと、抜群なギターテクニックが絡み合う事で極上の曲が生まれてくると言う事なのです。
百聞は一聴に如かず!次項からはジョンメイヤーの代表曲やおすすめアルバムを紹介していこうと思います!
ジョンメイヤーの代表曲!
1.No Such Thing
若さ溢れるジョンが聞きたい人はこれ!
この曲は、ジョン・メイヤーのデビュー曲で初々しさが残るものの、今作以降で見られるブルージーな雰囲気も感じさせる曲です。
2.Daughters
シンガーとしてのジョンが聞きたい人はこれ!
愛しい娘について甘く優しい歌声で歌った曲は、聞く者の心をほっこりさせてくれます。
John Mayer - Daughters (Official Music Video)
3.Who Did You Think I Was
ブルースギタリストとしてのジョンを堪能したい方におすすめの曲です!
2005年に結成された、ジョン・メイヤー・トリオからの作品。
短いギターソロの中に込められた全身から溢れるブルース魂は、聴いている者の本能に呼びかけるものがあります。
John Mayer Trio - Who Did You Think I Was
ジョンメイヤーのおすすめアルバム!
1.Continuum
ジョン・メイヤーの入門編として聞きたい人におすすめのアルバム!
ソングライターとしての面と、ギタリストとしての面のバランスが程良く取れており、全体的に充実した今作は、以降のジョンのアーティストスタイルを確立したアルバムと言えます。
上記のような彼の心揺さぶるギタープレイと歌の才能が発揮された最高傑作『Gravity』収録。
2.Try! -Live In Concert
ブルース・ギタリストとしてのジョンを堪能したい人におすすめのアルバム!
ジョンのエモーショナルな側面がより生々しく表れた作品です。
プレイスタイルに大きく影響を受けているジミヘンのカバーが楽しめるのも見どころ。
The YardbirdsのFive Live Yardbirdsもそうですが、ブルースを聴くならやっぱりライブの方が良いなと思わせてくれますね!
3.Battle Studies
純粋なソングライターとしてのジョンを堪能したい人におすすめのアルバム!
2005年のトリオ結成以降、ブルースギタリストとしての名声を欲しいままにしたジョンの久しぶりのソロ作はロックの要素を抑えた、よりシンプルでプリミティブなジョンを味わえる作品になっております。
ジョンメイヤーのこぼれ話・小ネタ
そんなジョンメイヤー、なんと日本に縁がある事でも有名です。
ジョンは、学生時代交換留学生として、神奈川県にある向上高等学校に留学をしていた経験がありら現在でもMCやインタビューで日本語を使うことがあるそうです。
中でも、2011年の東北地方太平洋沖地震でチャリティーとして発売されたコンピレーション・アルバム『Songs For Japan』に「Waiting on the World to Change」を提供してくださるなど、日本のことを好いてくれてることが伺えます!
また、バークリー音楽大学に通っていた時にギターの講師をされていたのがトモ藤田さんで、現在でもメールのやり取りや、授業に飛び入り参加するなど、交流が続いているようです。
そして最後に面白ネタ!
こちらの作品は2018年発表の「New Light」という曲です。楽曲自体はジョンの得意技・失恋ソング全開の名曲なのですが、ビデオを見てみると…あらら?
チープな合成技術に、音楽と全く関係ないシュールな映像。これじゃまるでカラオケの時に出てくるバックの寸劇動画みたい…
もちろんこれはジョンのジョークで、安っぽく仕上げただけのものなのですが、こういった所にもジョンのお茶目な人となりが見れて妙に親近感が湧いちゃいますね!
John Mayer - New Light (Premium Content!)
こんな感じで今回は終わりです!
次回は新三大ギタリストのラスト!ジョン・メイヤーについて書ければと思っています!それでは!