カムログ!!

音楽好きな一般男性による雑記ブログ

[江ノ島・鎌倉フリーパスで行く]日帰りサーフブンガクカマクラの旅

どうもこんばんは!カムラです。

前回の北木島旅行に続き第二弾!凸凹旅行記のコーナー。

第二弾はちょっと近場の江ノ島・鎌倉の旅!

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今回の旅程・本日の予定

新宿→小田急藤沢駅に行き、江ノ島・鎌倉フリーパスを購入→江ノ電藤沢駅鵠沼駅→(湘南海岸公園駅→)江ノ島駅長谷駅由比ヶ浜を通過しつつ由比ヶ浜駅→鎌倉を予定。

 

江ノ島・鎌倉フリーパスって?

江ノ島・鎌倉フリーパスは、小田急電鉄が発行しているお得なチケットです。

このチケットを使うことで

小田急線の発駅〜藤沢駅の往復割引

江ノ電各駅と、小田急線(藤沢〜片瀬江ノ島間のみ)が乗り放題

江ノ島の名所で使えるお得なクーポン

という特典を得ることができます。

(出典:http://www.odakyu.jp/train/couponpass/enoshima/)

今回はこのチケットを使った日帰り旅行を行います。

 

江ノ島・鎌倉と言えば?

さて、音楽好きの人にとって江ノ島・鎌倉と言えば…

 

そう、

サザンオールスターズ!!

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…じゃなくてこっち。

 

ASIAN KUNG-FU GENERATION

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ASIAN KUNG-FU GENERATION(以下アジカン)は、5枚目のフルアルバム、『サーフブンガクカマクラ』という作品で江ノ島電鉄の駅名を題材にした楽曲(通称:湘南シリーズ)を発表しております。

 

アジカンファンとしては、一度は江ノ電を使って聖地巡りをしてみたいところ。

そこで、

江ノ島・鎌倉フリーパスで行く、日帰りサーフブンガクカマクラの旅」

というテーマの下、今回の旅行をやっていこうと思います!

 

合わせて読みたい

staygold1985.hatenablog.com

staygold1985.hatenablog.com

 

 

旅の始まり・藤沢

旅のスタート地点は藤沢。小田急線で新宿駅から藤沢駅まで行って、江ノ電に乗り換え。

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やっぱり江ノ電はレトロな雰囲気が漂ってて、鉄道マニアじゃない私でも自然とウキウキしてしまいました。

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中はこんな感じ。

 

藤沢ルーザー

藤沢ルーザー

 

江ノ島

湘南海岸公園駅で降りて、江ノ島水族館へ。

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海洋生物との触れ合いコーナーや、相模の海を切り取ってきたと評される相模湾ゾーンと子供連れから遠方からの観光客まで、幅広い層に楽しんでもらえる展示の数々にこの水族館が愛される理由が見えた気がします。

 

ただ、写真に関しては暗い中で写真を撮るのはカメラに慣れていない私にはかなり厳しいものがありました。鍛錬を積んで、またリベンジに戻って来れたらと思います。

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そしてメインの観光スポット、江ノ島

結構歩くことになったので、着いた時には思わず「江ノ島が見えてきた〜」と歌い出しそうになりました。

両脇に広がる砂浜と海のコントラストが今から現実から隔離された場所に行くんだという感覚を与えてくれます。

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弁天橋を渡ると、まるでタイムスリップをしてしまったのかと思う程レトロな雰囲気と食べ物の香りが漂ってきます。

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この通りは「弁天仲見世通り」と呼ばれており、通りの両側におみやげ屋さんや甘味処が立ち並び、ついつい食べ歩いてしまいそう。
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更に奥に進んでいくと、真っ赤な鳥居が見えてきます。

ここから先が日本三大弁天と称される、江島神社となります。

この江島神社の名所は、江ノ島エスカーと呼ばれる野外エスカレーターです。江ノ島エスカーは、日本初の屋外エスカレーターでまさにアジカンの楽曲名になるなど、広く愛されております。

ただし、今回は予算の都合上、江ノ島エスカーは使わずに10分ほどかけて階段を上ることに…

254段の遠い道のりは膝と心を蝕み、せっかくの絶景を写真に収めることを忘れさせてしまいました…

 

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神社からの景色 (出典: https://shonan-garden.com/)

頂上に辿り着くことができれば、こんな景色があなたを待っています…

 

また、江ノ島駅前で立ち寄ったお菓子屋さんのプリンが濃厚で美味しかったのでお時間あれば是非お試しください!

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だいぶ日が傾いてきました。この時間くらいの景色は、駅でさえも何か儚げに感じさせてくれます…

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江ノ島エスカー

江ノ島エスカー

 

腰越〜極楽寺

ここまでの時点でかなり時間を使ってしまった為、今回は行くことを断念…

稲村ヶ崎駅にある電車がすぐ横を抜けていくカフェに行けなかったのが非常に心残りです…絶対リベンジしたい。

途中で乗ってきた学生さん達の一団を見て、もう帰ってこない青春時代を思い出してセンチな気分になってしまいました。

 

長谷〜由比ヶ浜

長谷駅で降りたら、由比ヶ浜までお散歩。

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Wikipedia(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E8%B0%B7%E9%A7%85_(%E7%A5%9E%E5%A5%88%E5%B7%9D%E7%9C%8C))より

由比ヶ浜に沿って延々と続く国道134号線をただただ歩く。それだけなんですけど、まるで映画「海街diary」の世界に入り込んでしまったかのような感覚に浸ることができます。

 

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出典:(https://sportsone.jpより)

 

人気の少ない端を歩けば、由比ヶ浜を独り占めできることも。こうなったらやっはろ〜って叫びたくなりますね。

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旅の終わり・鎌倉グッドバイ

そして、今回の旅行の終着点・鎌倉。旅の終わりと言いつつ江ノ島と並ぶ山場ですので、急いでまわりたいと思います。

由比ヶ浜駅から北に登っていくと見えてくるのは鎌倉の大仏として有名な高徳院阿弥陀如来像。鎌倉のシンボルと言っても過言ではないでしょう。

その約13mの高さからこちらを見下ろすように座す姿は、観光客を圧倒し、厳かな雰囲気に飲まれてしまいそうになりました。

ちなみにこの鎌倉大仏像は、鎌倉時代当時の形をほぼそのまま残していることから鎌倉で唯一国宝に指定されております。

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高徳院からしばらく歩くと、いよいよ最後の観光地・鶴岡八幡宮由比ヶ浜から八幡宮までを繋ぐ、若宮大路は「次第に道幅が少しずつ狭くなっていく遠近法によって奥深さを感じさせるように源頼朝公が計らった参道」として有名ですね。

華やかさが全面に出た小町通り(後述)とは異なり、歴史を感じさせる景観は八幡宮に向かう参拝客の身も心も引き締めてくれます。

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(一昨年お参りに来たときの写真)

 

帰るころになると、だいぶ日も暮れてきました。八幡宮の頂上から見下ろした景色はどこか寂しさを感じさせ、鎌倉時代の武士達も同じ景色を見ていたのだろうかと、過去に想いを馳せてみたりしました。
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鎌倉と八幡宮を繋ぐ道には、お団子や餡蜜などの和菓子屋が並ぶ鎌倉小町通りがあります。

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出典(https://icotto.jp/より)

こちらは江ノ島よりスイーツや軽食のお店が多く立ち並んでいた印象です。今回はお団子屋さんの中でも1番人気、さくらの夢見屋さんでカラフルなお団子をいただきました。
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旅の最後はやっぱりご飯。もみじ茶屋で海鮮丼をペロリ。最後に付いてくるお茶で作るお茶漬けは絶品でした。

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そんな感じで、江ノ島・鎌倉の旅ともお別れです。またいつか遊びに来たいな。鎌倉グッドバイ!

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鎌倉グッドバイ

鎌倉グッドバイ

旅を終えて

さて、駆け足でしたが江ノ島・鎌倉フリーパスで行く、サーフブンガクカマクラの旅を無事に終えることができました。

過ぎていく夏の香りを肌に感じ、湘南の海を満喫するという非常に良い思い出を作ることができたと満足しています。

ただ、時間の都合上回れなかった駅がいくつかある点に関しては、納得できてないのでいつか行かなかったところメインで旅をできたらなと思います。

 

こんな感じで、お得で暇な土日にふらっと行けるような場所の旅行記をこれからも書いていこうと思いますので、見てもらえたら嬉しいです!

それでは!

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ディスクレビューvol.17 ASIAN KUNG-FU GENERATION/ファンクラブ

どうもこんにちは、カムラです!

ディスクレビューのコーナーです。

今回のディスクレビューは前回に引き続きASIAN KUNG-FU GENERATIONから「ファンクラブ」です!

 

前作、空前の大ヒットになった『ソルファ』から実に1年半ぶりにリリースされた作品です。

ボーカル、後藤正文が「あらゆる音楽に対してファンであって欲しい」という願いから名付けた今作は果たしてどんな仕上がりになっているのでしょうか…?

次の章でレビューをしていきます!

 

ディスクレビュー

今回のアルバムを一言で言うと「ダークなアジカン」です。

前作までのASIAN KUNG-FU GENERATION(以下アジカン)と言えば、「繋がる」をテーマにした、「遥か彼方」や、「リライト」に代表されるシンプルで明るいギターロックを演奏するバンドでした。

 

しかしながら今作「ファンクラブ」では、全く違う様相を呈しています。

以前のイメージを払拭するつもりか否か、「繋がらない」や「終焉」、「喪失」など今までと真逆のテーマを基にしたダークでシリアス、曲が中心となった構成になります。

 

収録曲のほとんどが、変わったリズムやテンポ、複雑に練りあげられた曲構成になっており、初期の頃の荒削りで直情的なアジカンとは違った静かに燃える炎のような内容に仕上がっています。

 

「暗号のワルツ」の複雑な変拍子や、ブルートレインのドラムに見られるテクニック面での進歩や、「月光」でイントロにピアノを使用するといった新たな試みが施されており、一聴した時には中々耳に馴染まない曲が多いかもしれませんが、聞いていくうちに徐々にハマっていく作品になっていたのではないでしょうか?

 

それに、こうした取り組みがあったからこそ現在のアジカンの明るくもしっかりと練られた楽曲ができたと思うとアジカン史でもなくてはならない作品だと思います。

 

ダークなアジカンを楽しみたい人には是非聞いてみてほしいアルバムです!

 

 

カムラのオススメトラック

①ブラックアウト

今作のハイライト。

ギターのディレイを使った深みを感じさせるイントロは、真夜中の散歩道を想起させます。

何度も山場を迎える複雑な構成ながら、聞いてる間はそれを感じさせない、むしろ心地よくすら思わせ、最後まで余韻に浸れる味わい深い曲になっています。


ASIAN KUNG-FU GENERATION - Black Out

 

ブルートレイン

今作でも数少ない明るい曲。

ブルートレインの動く音をイメージして作られたドラムのリズムは秀逸そのもの。

緩く心地よいメロディラインは夏場に浜辺で聴きたくなります。

左右のギターの追っかけ合い、に絡んでくるドラムが重なり合うことで生み出されたイントロは、聞くものを旅に出る前のようなワクワク感で一杯にしてくれます。 


ASIAN KUNG-FU GENERATION - Blue Train

③センスレス

筆者のイチ押し。

ヘヴィなサウンドのギターリフで始まるこの曲はアジカン史上でも群を抜いて複雑な構成になっています。(バンドでコピーする時めっちゃ苦労した思い出があります…)

万華鏡のようにどんどんとサウンドとメロディが変わっていく展開の凝った曲。

ずっとずっと出口をなくしたモヤモヤが、ラスサビで一気に噴出していく様はまさに爽快です!


ASIAN KUNG FU GENERATION - SENSELESS

以上アルバムレビューでした!

それでは!

 

アルバム

ASIAN KUNG-FU GENERATION/ファンクラブ

1.暗号のワルツ

2.ワールドアウト

3.ブラックアウト

4.桜草

5.路地裏のウサギ

6.ブルートレイン

7.真冬のダンス

8.バタフライ

9.センスレス

10.月光

11.タイトロープ

ファンクラブ

ファンクラブ

 

 



 

 

 
 

 

 

 

ディスクレビューvol.16 ASIAN KUNG-FU GENERATION/サーフブンガクカマクラ

どうもこんにちは、カムラです!

ディスクレビューのコーナーです。

最近夏らしいアルバムを紹介してきていましたこのディスクレビュー!

今回はASIAN KUNG-FU GENERATIONの「サーフブンガクカマクラ」です!

 

前作のミニアルバム『未だ見ぬ明日に』から実に5ヶ月ぶり、フルアルバムとしては『ワールド ワールド ワールド』以来8ヶ月ぶりと発表期間が一年もしないうちにリリースされた作品です。

このように、一年の間にフルアルバムを2枚リリースするのはアジカン史上初めてのことでした。

アルバム収録曲のタイトル全てに江ノ島電鉄の駅名が冠され、一発録りでレコーディングされた『湘南シリーズ』の総集編である今作は果たしてどんな仕上がりになっているのでしょうか…?

次の章でレビューをしていきます!

 

ディスクレビュー

今回のアルバムを一言で言うと「アジカンの夏休み」です。

一般的にASIAN KUNG-FU GENERATION(以下アジカン)と言えば、「遥か彼方」や、「リライト」に代表されるシンプルで明るいギターロックを演奏するバンドだと認識されるケースが多いと思われます。

 

しかしながらアジカンは、アルバム「ファンクラブ」以降そうしたイメージを払拭するつもりか否か、ダークでシリアス、それでいて複雑な曲構成を重んじる方向性へと変わっていきました。(アジカンをアニソンで知った世代の人はこの頃のことを知らない人が多いかもしれません)

 

そんな流れを受けて制作された今作「サーフブンガクカマクラ」では、ここまでの作品と違ってシンプルで親しみやすいギター・ロックを徹底しております。

 

収録曲は江ノ島電鉄の駅をモチーフにした一発録音が中心の構成になっており、初期の頃のような荒削りながら生き生きとしたライブ感が伝わってくる内容に仕上がっています。

 

また、収録曲「由比ヶ浜カイト」のシングルバージョンで終わりにわずかに聞こえた笑い声や、当時のインタビューからもわかるように久しぶりにリラックスした状態で製作することができた作品になったようで、大ヒット以降ピリピリとしていたバンドの精神衛生の良化に功を奏したようです。

 

こうしたことから、今作は初期の作品にあったそうした要素を取り戻すことができたという点で、次回作「マジックディスク」以降の作品が作られていく上で無くてはならない作品になっていたのではないでしょうか?

夏休み気分を満喫したい邦ロック好きには是非聞いてみてほしいアルバムです!

 

 

カムラのオススメトラック

①藤沢ルーザー

今作のリード・トラック!

カラッと陽気なギターリフは正にアジカン!と言った感じ。

簡潔でキャッチー、そして勢いで突っ走るこの曲はオープニング曲のお手本のようです!


Asian Kung-Fu Generation - Fujisawa Loser

 

 

②江ノ島エスカー

筆者のイチ押し。

緩く心地よいメロディラインは夏場に浜辺で聴きたくなります。

ラスサビで転調するところが感性に刺さりまくる名曲です。

曲間に聞こえる喜多さんのエンゼルボイスのコーラスも聞きどころ!

 


江ノ島エスカー ASIAN KUNG-FU GENERATION

 

③稲村ヶ崎ジェーン

ちょっとコミカルで陽気な曲。

終始アップテンポで突っ走るは聞くものを自然と元気にさせてくれます!

伊地知さんのドラムと喜多さんのギターが絡み合うソロは絶品そのもの!

(余談ですが筆者はサザンの稲村ジェーンとごっちゃになってずっと稲村ジェーンだと思ってました…)

 


ASIAN_KUNG_FU_GENERATION_-_Inamuragasaki_Jane_稲村ヶ崎ジェーン.mp4

 

以上アルバムレビューでした!

次回!緊急告知!このアルバム、サーフブンガクカマクラの曲に沿って鎌倉・江ノ島を日帰りで旅行してみようと思いますので楽しみにしていてください!

それでは!

 

アルバム

ASIAN KUNG-FU GENERATION/サーフブンガクカマクラ

1.藤沢ルーザー
2.鵠沼サーフ
3.江ノ島エスカー
4.腰越クライベイビー
5.七里ヶ浜スカイウォーク
6.稲村ヶ崎ジェーン
7.極楽寺ハートブレイク
8.長谷サンズ
9.由比ヶ浜カイト
10.鎌倉グッドバイ

 

サーフ ブンガク カマクラ

サーフ ブンガク カマクラ

 

 



 
 

 

 

 

ディスクレビューvol.15 Ride 「This Is Not a Safe Place」

どうもこんばんは、カムラです!

今日も今日とてディスクレビューのコーナー!

本日は先日発表されたライドのニューアルバム「This Is Not A Safe Place」についてレビューしていけたらと思います!

 

前作「Weather Diaries」より約2年振り、6作目のスタジオアルバム。

前作に引き続きロンドンを拠点に世界を股にかけて活躍するDJ、エロル・アルカンをプロデューサーに迎え、シューゲイザーで並び称されるマイブラや、トレント・レズナー率いるナインインチネイルズの作品に携わったことでお馴染みのアラン・モウルダーをエンジニアに迎えて作られた今作は果たしてどんな仕上がりになっているのでしょうか…次の章でレビューをしていきます!

 

ディスクレビュー

今回のアルバムを一言で言うと「ライドの今とこれから」です。

これまでのライドと言えば、轟音で重なり合うギターに、マーク・ガードナーとアンディ・ベルの清麗なツイン・ボーカルの掛け合いが特徴的でした。

今作でもそうしたライドらしさはしっかりと根底にあるのですが、新たな音楽性に挑戦しているようにも捉えられます。

 

アルバムの一曲目「R.I.D.E」は、ライドでも珍しいインスト曲になっており、どちらかと言うと従来のライドより、一時期レーベルメイトであったマイ・ブラッディ・バレンタインのテイストを含んだアレンジとなっています。

続く「Future Love」や「In This Room」でこそこれまでのライドらしさが色濃く残されていますが、アルバムのリードトラックとして先行リリースされた「Repetition」ではエレクトロニカや80年代のダンスミュージックな要素が混じっており、Joy Divisionらポスト・パンク的要素を持った「Kill Switch」やオルタナロックの要素が強く緩急のついた演奏が特徴的な「Fifteen Minute」、サイケやプログレの影響を感じさせる「Dial Up」と言ったように曲のバリエーションが非常に豊富になっており、聞き手を飽きさせない仕掛けが多々見受けられました。

 

以上のように、近年のライド作品の中でも挑戦的な内容になっておりますのでまだ聞いてない人は是非聞いてみてください!

 

カムラのオススメトラック

①Future Love


Ride - Future Love (Live on KEXP)

透き通ったギターサウンドが織りなすギターリフが魅力的な楽曲は、これぞライド!と言った感じです。

こぎみのいいドラミングも魅力的。

 

 

②Kill Switch


Ride - Kill Switch (Live on KEXP)

ドラムとノイジーなギターリフから始まる曲。

ジョイ・ディビジョンに代表される不協和音を上手く使わせたポスト・パンク風の楽曲です。

個人的にはこうした曲で聞かれるローレンス・コルバートのドラムにこそライドの素味が隠されているように思えます!! 

 

以上アルバムレビューでした!

次回はアジアンカンフージェネレーションのディスクレビューをします。

それでは!

 

アルバム

Ride「This Is Not a Safe Place」

‪1. R.I.D.E
‪2. Future Love
‪3. Repetition
‪4.Kill Switch
‪5. Clouds of saint Marie
‪6. Eternal Recurrence
‪7. Fifteen minute
‪8. Jump Jet
‪9. Dial Up
10.end game

11.Shadows Behind the sum

12.In This Room

THIS IS NOT A SAFE PLACE

THIS IS NOT A SAFE PLACE

  • アーティスト:RIDE
  • 発売日: 2019/08/16
  • メディア: CD
 

 



 

ディスクレビューvol.14 Hi-STANDARD「MAKING THE ROAD」

どうもこんばんは、カムラです!

ディスクレビューのコーナーです。

今回はHi-STANDARDのシリーズ第三弾、「MAKING THE ROAD」です!

 

前作のメジャー・セカンドアルバム、「Angry Fist」からおよそ2年の時を経て作成されたハイスタの3rdフルアルバムにして最高傑作!

 

2年の間に当時の日本では珍しかったロックと若者カルチャーを融合させたフェスティバル、「Air Jam」を開催し、名実ともにシーンの盟主となったハイスタによって作られた今作は、ハイスタがこれまで取り組んできた要素の集大成となるアルバムになっています!

 

これまで所属していたメジャー・レーベル、トイズファクトリーから独立し、ピザ・オブ・デス・レコーズとしてはじめての作品になっており、日米通算で100万枚以上売り上げた今作を次の章でレビューをしていきます!

 

ディスクレビュー

今回のアルバムを一言で言うと「文句なしの最高傑作!」です。

「Growing Up」ではハイスタの陽気でメロディックな音楽が存分に発揮され、スケートボードに代表される当時の若者の間で流行したストリートカルチャーとマッチして爆発的に人気を加速させていきました!

 

そうした流れの中で作られた今作はメロディとスピードに磨きがかかった作品になっております。

開幕一番に聞こえる「turning back‬」から「‪standing still‬」の流れは、これまでとはアレンジ、音質共に比べ物にならないほどにレベルアップしたハイスタを堪能できるようになっていました。

続く「‪teenagers are all assholes‬」や「‪just rock‬」、「‪dear my friend‬」でも同様にハイスタの成長を感じさせてくれるハイクオリティな演奏を楽しむことができます。

そして何よりハイスタ史上最強の一曲、「stay gold」‼︎

メロコア好きなら一度は聞いたことがある伝説のリフに、スピードとメロディを兼ね備えた、そしてギターソロを終えた先に現れる転調サビ!わずか2分の中にこれでもかと聞き手を興奮させ、感動させる要素を盛り込み、見事に着地してみせた名曲中の名曲です!

 

以降も続く「glory」や「‪lift me up don't bring me down‬」、「nothing」といった名曲のラッシュは、息つく暇も与えてくれません!

 

そしてクライマックス!ライブでも定番曲の「mosh under the rainbow‬」から「‪starry night‬」を通って「‪brand new sunset‬」の三連打でいよいよ気分のボルテージも最高潮に達し、大団円を迎えます!

このアルバムを聴き終えた頃には、まるで一つのフェスをエンジョイしきったかのような気持ちになること間違いなしです!

 

以上のようにこのアルバムはハイスタ好きからポップパンク、メロコア好きまで様々な音楽好きな人にとって聞き応えのある作品となっています!

 

 

カムラのオススメトラック

①dear my friends

テレビ番組のOPにもなったハイスタの代表作!

歌詞の内容はハイスタでもお馴染みの離れ離れになっている友人との思い出を歌ったもので、楽しかったあの日々を思い出すことができます!


Hi-STANDARD - DEAR MY FRIEND

 

②stay gold

ハイ・スタンダードの最高傑作!

リフからメロディ、ソロから転調までどこを切っても完璧な2分間!これを聞くだけでも大きな価値があります!

いつまでも輝いていてくれと願うという歌詞は、青春を謳歌する若者にも、青春を過ぎた大人にも胸に刺さる逸品です!


Stay Gold

 

③‪mosh under the rainbow

こちらもハイスタの代表作!

ライブのラストで演奏されることが多かったです!

この曲では、1st アルバム「Growing Up」にあった、西海岸の風を感じさせるフレーズやメロディを久しぶりに聞くことができます!

世界が滅びることについて触れている歌詞からは、当時の世紀末ブームを感じさせるなと思って少し微笑ましい気分になっちゃいますね!


Hi-STANDARD / MOSH UNDER THE RAINBOW

 

 

以上アルバムレビューでした!

それでは!

Hi-STANDARD/MAKING THE ROAD

  1. ‪turning back‬
  2. ‪standing still‬
  3. ‪teenagers are all assholes‬
  4. ‪just rock‬
  5. ‪dear my friend‬
  6. ‪stay gold‬
  7. ‪no heroes‬
  8. ‪glory‬
  9. ‪please please please‬
  10. ‪green acres‬
  11. ‪changes‬
  12. ‪making the road blues‬
  13. ‪tinkerbell hates goatees‬
  14. ‪lift me up don't bring me down‬
  15. ‪pentax‬
  16. ‪nothing‬
  17. ‪mosh under the rainbow‬
  18. ‪starry night‬
  19. ‪brand new sunset‬
  20. ‪Sexy Girlfriend‬

 

メイキング・ザ・ロード

メイキング・ザ・ロード

  • アーティスト:Hi-STANDARD
  • 発売日: 1999/06/30
  • メディア: CD
 

 



 
 

 

 

 
 


 

 

ディスクレビューvol.13 Hi-STANDARD「Angry Fist」

どうもこんばんは、カムラです!

ディスクレビューのコーナーです。

今回はHi-STANDARDのシリーズ第二弾、「Angry Fist」です!

 

前作のメジャー・デビューアルバム、「Growing Up」からおよそ1年半の時を経て作成されたハイスタの2ndフルアルバム!

前作のポップでキャッチーなパンクロックからよりスピーディに、よりロックに発展、成長させたアルバムになっています。

 

プロデューサーは前回に引き続き、NOFXのFAT MIKEを迎えています。

そんな今作を次の章でレビューをしていきます!

 

ディスクレビュー

今回のアルバムを一言で言うと「最高傑作への助走」です。

前回のレビューにあるように、「Growing Up」ではハイスタの陽気でメロディックな音楽が存分に発揮され、スケートボードに代表される当時の若者の間で流行したストリートカルチャーとマッチして爆発的に人気を加速させていきました!

 

そうした流れの中で作られた今作はメロディとスピードに磨きがかかった作品になっております。

わずか1分少々で駆け抜ける「Start Today」は、これまでにないほどの勢いを感じさせます。

続く「endless trip」や「stop the time」と言った曲ではよりメローな部分が前面に押し出されたハイスタを堪能することができます!

 

また、今作でもハイスタの十八番であるカバーソングを聞くことができます。

ハイスタのカラーにアレンジされたクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの「‪have you ever seen the rain‬」やノーランズの「gotta pull myself together」は、意外な中にも光るものを感じることができます!

 

(個人的に米国盤にのみ収録されたThe Whoの「The Kids Are Alright」も良いと思うのですが何故か日本盤では収録されてなくて残念です…)


Hi-STANDARD - Kids Are Alright [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

 

次回作の「Making the Road」では、今作で見られたヘヴィーな要素と、メローな要素がうまくブレンドされたより魅力的な作品になっておりますので、是非聞いてほしいです!

 

以上のようにこのアルバムはハイスタの大きな飛躍にとってなくてはならない、布石となる作品となっています!

 

 

カムラのオススメトラック

①endless trip


Hi-STANDARD - ENDLESS TRIP

今作のメロディックなナンバー。

人生を旅に例えて歌われたこの曲は、まだ見ぬ何かを探しにいくワクワクを感じさせてくれます!

※筆者がバンド活動をしていた頃、ちょっとした遠征に行く際にこの曲を聞いてモチベーションを高めていたので懐かしい思い入れのある曲だったりします。

 

②close to me


Close To Me [Hi-STANDARD]

今作でもトップクラスにスピーディなナンバー。

歌詞の内容は離れ離れになっている友人に今ここにいてほしいと願うというもので、地元から離れて一人暮らしをしている人には心にくるものがあります!

 

③‪the sound of secret minds‬


Hi-STANDARD - The Sound Of Secret Mind [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

筆者のおすすめ曲。

この曲は、過ぎていく月日の中で感じる言いようのない不安、心の叫びを歌った曲です。

メロディの良さが注目されがちなハイスタですが、難波章浩のストレートで芯に迫った歌詞は秀逸そのものであり、もっと注目されても良いのになと思ったりします。

 

 

 

以上アルバムレビューでした!

次回は3rdアルバムにして最高傑作、Making the Roadをレビュー予定です!

それでは!

Hi-STANDARD/Angry Fist

  1. ‪start today ‬
  2. ‪endless trip ‬
  3. ‪fighting fists,angry soul ‬
  4. ‪shy boy ‬
  5. ‪my heart feels so free ‬
  6. ‪stop the time ‬
  7. ‪have you ever seen the rain ‬
  8. ‪my sweet dog ‬
  9. ‪spread your sail ‬
  10. ‪pathetic man's song ‬
  11. ‪gotta pull myself together‬
  12. ‪close to me ‬
  13. ‪sunshine baby ‬
  14. ‪the sound of secret minds‬

 

ANGRY FIST

ANGRY FIST

  • アーティスト:Hi-STANDARD
  • 発売日: 1997/05/14
  • メディア: CD
 

 



 
 


 

 

ディスクレビューvol.12 Hi-STANDARD「Growing Up」

どうもこんにちは、カムラです!

ディスクレビューのコーナーです。

今回のシリーズはGOING STEADYに引き続き、筆者の青春の友・Hi-STANDARDのアルバムを紹介していこうと思います!

第一弾は、Hi-STANDARD「Growing Up」です!

 

前作のミニアルバム、「Last of Sunny Day」でデビューしたハイスタの初フルアルバム!

キャッチーなメロディとエネルギッシュな演奏でメロディック・ハードコアのシーンを席巻したハイスタ。

 

プロデューサーにNOFXのFAT MIKEを迎えたメジャー・デビュー・アルバムを次の章でレビューをしていきます!

 

ディスクレビュー

今回のアルバムを一言で言うと「新時代・メロコアシーンの幕開け」です。

そもそも、メロコアとはなんでしょうか?

メロコアとは、メロディック・ハードコアの略で、ハードコア・パンクのようにラウドで速いリズムを刻みながらも、メロディアスな要素が組み込まれている音楽ジャンルです。
このジャンルは、1994年頃に海外で爆発的人気を誇ったグリーン・デイや、オフスプリングNOFX、バッドレリジョンらポップ・パンクに影響を受けたもので、独自に名称が変化してメロコアとして認知されるようになりました。


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今作がリリースされた1995年頃は、スケートボードに代表されるストリートカルチャーの全盛期で、ハイスタのスピーディでメロディックな音楽は、そうした文化とマッチして爆発的に人気を加速させていくきっかけになりました!

 

ギタリスト横山健の強烈なリフで始まる「MAXIMUM OVERDRIVE」は、新時代の幕開けを宣言するかのようです!

力みなぎり、元気に満ち溢れた内容になっており、当時の若者音楽とはこうあるべしと言った仕上がりになっています。

続く「SUMMER OF LOVE」や「GROWING UP」と言った曲でもエネルギッシュでメローな音楽を聴くことができます!

しかし、次作以降よりスピーディで激しくなっていくハイスタの要素はあまり見られず、どちらかというとポップ・パンクに陽気なサーフ・ロックの空気を取り込んだような作品になっているという決定的な違いがあります!

 

また、ハイスタの十八番であるカバーソングは今作でも聞くことができ、レインボーやラス・バラードの演奏でお馴染みの「Since You Been Gone」やベイ・シティ・ローラーズの「Saturday Night」、ママス&パパスの「California Dreamin'」ではハイスタの高いカバーセンスを見て取ることができます。

 

次回作の「Angry Fist」では、タイトルの通りより荒々しさを強めたような曲が聞くことができるので今作を聞いて、より刺激的なハイスタを聞きたいと思う人は次作も是非聞いていきましょう!

 

以上のようにこのアルバムはハイスタだけでなく、日本のメロコア、ポップパンクと呼ばれるジャンルの原点となる作品となっています!

 

 

カムラのオススメトラック

①MAXIMUM OVERDRIVE

初期ハイスタでも屈指のロック・チューン!

パワフルなギターリフと躍動感溢れらドラムは縦ノリを極めたようなこの曲は、聞けば飛び跳ねずにはいられません!


Hi-STANDARD - Maximum Overdrive [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

 

②Saturday Night

エディンバラからやってきたバンド、ベイ・シティ・ローラーズのカバー曲。

「S A T U R D A Y! NIGHT!」の掛け声でバンドと観客が一体になれるこの曲は、ライブでも大人気!

途中で入ってくる金管楽器は、メロコアというよりスカ・パンクのようです!

 

www.youtube.com

 

③NEW LIFE

筆者のおすすめ曲。

都会にやってきた若者の夢と希望に満ち溢れた新生活を歌った曲。

難波章浩のベースリフで始まるこの曲は、今作以降ではなかなか見られない終始ゆったりとした曲調になっています。

穏やかで陽気なこの曲を聞いたら、きっとあなたも外に繰り出したくなるはず!


Hi-Standard New Life

以上アルバムレビューでした!

次回は2ndアルバム、Angry Fistをレビュー予定です!

それでは!

Hi-STANDARD/Growing Up

  1. MAXIMUM OVERDRIVE
  2. LONELY
  3. SUMMER OF LOVE
  4. SINCE YOU BEEN GONE
  5. WAIT FOR THE SUN
  6. TELL ME SOMETHING,HAPPY NEWS
  7. GROOVY CREW
  8. SATURDAY NIGHT
  9. CALIFORNIA DREAMIN'
  10. SELFISH GIRL
  11. I'M WALKIN'
  12. NEW LIFE
  13. KISS ME AGAIN
  14. IN THE BRIGHTLY MOONLIGHT
  15. GROWING UP
  16. UNTITLED

 

グローイング・アップ

グローイング・アップ

  • アーティスト:Hi-STANDARD
  • 発売日: 1995/11/01
  • メディア: CD
 

 


 

 

ディスクレビューvol.11 The Stone Roses「Second Coming」

どうもこんにちは、カムラです!

ディスクレビューのコーナーです。

今回は前回に引き続きマンチェスターのボス猿達、The  Stone Rosesのアルバムを紹介していこうと思います!

第二弾は、The  Stone Rosesの「Second Coming」です!

The Stone Rosesのセカンドフルアルバムにして現状ラストアルバム。

キラキラとしてグルーヴィーなサウンドが持ち味だった前作とうって変わってダークでノイジーなローゼスのアルバムを次の章でレビューをしていきます!

 

ディスクレビュー

今回のアルバムを一言で言うと「(色んな意味で)ローゼスの闇」です。

前作「The Stone Roses」では、マッドチェスターと呼ばれるイギリス・マンチェスターを中心に起こったムーブメントを代表するアーティストとしてダンサブルなビートとサイケデリックサウンドでシーンを席巻したローゼス。

そんなローゼスのセカンドアルバムは前作と大幅に様相が違いました。

理由としては所属していたレーベル、シルヴァー・トーンとの裁判やメンバーの知人を失ったこと、家族ができたことなど、これまでと価値観が大幅に変わってしまう出来事が5年の間に多々起こってしまったことがあげられますが、個人的にはマッドチェスターが終焉を迎え、アメリカではハードコアパンクとハードロックを合体させたグランジが流行したこともあって方向転換せざるを得なかった所もあるのかなと思います。

 

さてアルバムを通して聴いていくと、インスト曲かと思わせるほど長いイントロで始まるテクニカルに「Breaking into  Heaven‬」からは、既にもう前作までのローゼスではないことが窺えます。

 

「Driving South」や「Love Spreads‬」に代表されるように、ギターのジョン・スクワイアが敬愛するレッド・ツェッペリンを想起させるダークなハードロックが主体となってアルバムは構成されていきます。

 

他にも、「Daybreak」や「Straight to the Man」、といった楽曲では、同じ踊れる音楽と言ってもファンクやジャズ調の曲が聴くことができもはや別バンドのように感じられます。

 

そして今作のハイライト「Begging You」。

電子音楽を駆使したダンサブルなナンバーでレニマニらリズム隊コンビのグルーブ全開なこの曲は今のクラブでも通用しそうな仕上がりになっています。

前作との間に作られ、今作にジャンル上類似した「Fools Gold」が大ヒットしたことも考慮するとこうした路線に進んでいくことが本来ローゼスに望まれたことなのかもしれませんね…(筆者もこっちの路線全振りのローゼスを聞いてみたかったです)

 

以上のようにこのアルバムは当時のメンバー間の関係の変化や音楽業界という環境の変化に影響を受けてファンが求めていたものとは違った内容になってしまいましたが、色眼鏡を外して聞けば聞き応えのある作品となっています!

 

カムラのオススメトラック

①Driving South


Stone Roses Driving South

ジョン・スクワイアのハードロック調のギターリフが印象的な名曲。

ダーティで退廃的なサウンドにイアンの独特なリズムのボーカルがこれまた上手く混ざり合っていてしっかりハードロックを楽しめる仕上がりになっています。

また、この曲はASIAN KUNG-FU GENERATIONが初期のライブで登場SEとして使用したことでも実は有名だったりします。(筆者も初期曲メインのアジカンをライブでやる時はこれを登場SEにして雰囲気を楽しんでました。)

 

②Ten Story Love Song


The Stone Roses-Ten Storey Love Song (with lyrics)

ローゼスでは珍しいバラード曲。イアンの緩く暖かいボーカルと、前作を思わせるキラキラしていてメロディアスなサウンドがうまくマッチしていて聴くものの心を癒してくれます。

ハードロック主体となった今作において一つ良かったところがあるとしたらこうしたバラード曲が違和感なくアルバムに入り主力として機能することができたところにあるのではないでしょうか?

また、この曲のMVでは脱退寸前のドラムス・レニが撮影に来なかったのでローディーがお面を被ってレニのふりをするというなんとも珍妙な仕上がりになっているのでそちらも見ていただけると幸いです。

 

③Love Spreads


The Stone Roses - Love Spreads

今作に先駆けて発売されたリードトラック。

ジョン・スクワイアの趣味全開なこの曲は、ダーティなハードロックを一曲通して堪能することができます。イントロで聞かれるスライドギターが聞きどころ!

 

以上アルバムレビューでした!

次回は筆者の青春の友、ハイスタンダードのアルバムをレビューしていけたらと思います!

それでは!

 

アルバム

The Stone Roses 「Second Coming」

‪1.Breaking into  Heaven
‪2.Driving South
‪3.Ten Story Love Song
‪4.Daybreak
‪5.Your Star Will Shine
‪6.Straight to the Man
‪7.Begging You
‪8.Tightrope
‪9.Good Times
‪10.Tears
‪11. How Do You Sleep
‪12.Love Spreads

13.Foz

Second Coming

Second Coming

  • アーティスト:Stone Roses
  • 発売日: 1998/11/17
  • メディア: CD
 

 



 

ディスクレビューvol.10 The Stone Roses「The Stone Roses」

どうもこんにちは、カムラです!

ディスクレビューのコーナーです。

今回は久しぶりに洋楽バンドから選曲、1980年台後半に一世を風靡したマッドチェスターというジャンルで活躍したロックバンド、マンチェスターのボス猿達、The  Stone Rosesのアルバムを紹介していこうと思います!

第一弾は、The  Stone Rosesの「The  Stone Roses」です!

 

記念すべきThe Stone Rosesのデビューフルアルバム!

ジョン・スクワイアのキラキラとしたエフェクト全開のギターに、抜群なグルーブで踊り出したくなるようなレニとマニのリズム隊で作り出されるサイケデリックサウンドが持ち味のローゼスのアルバムを次の章でレビューをしていきます!

 

ディスクレビュー

今回のアルバムを一言で言うと「マッドチェスターの到達点」です。

そもそも、マッドチェスターとはなんでしょうか?

マッドチェスターとは、1980年代後半から1990年前後にかけてイギリス・マンチェスターを中心に起こったムーブメントのことで、ダンサブルなビートとサイケデリックサウンドが特徴とされる音楽ジャンルです。
このジャンルの原点としては、当時全盛を誇っていた「セカンド・サマー・オブ・ラブ」と呼ばれるダンスミュージックのムーブメントがあり、それに従来のバンドサウンドを結び合わせることで生み出されました。

マッドチェスターは束の間のブームでしたが、ザ・シャーラタンズハッピー・マンデーズといったムーブメントの代表格となるバンドがシーンを去った後には、次世代のオアシスや、ブラー、スウェードといったブリット・ポップ・ムーブメントが開花したように、後続のバンド達に多大なる影響を与えました。

 

さて、そんな中で今作はマッドチェスターというシーンの代表格であったThe Stone Rosesが満を辞して出した英知の結晶のようなアルバムでした。

不気味な雰囲気の中、テクニカルに動くドラムのビートに乗せてボーカルのイアンが「崇拝されたい」と歌った「I Wanna Be Adored‬」からは、彼らの只者ではないことを感じさせてくれます。

 

続く「She Bangs The Drums‬」や「Elephant Stone‬」では、正にマッドチェスターといえる、まるで夢でも見ているかのような幻想的でメローな音楽を聴くことができます!

 

他にも、「waterfall」や「made of stone」、「This is The One」といった楽曲では、ひしめきあうそれぞれのパートがまるで万華鏡のように様々な顔を見せ、もはやマッドチェスターの枠をはみ出した音楽性を楽しむことができます。

 

そしてアルバムはいよいよクライマックス!自身の復活を高らかに宣言する「I Am The Resurrection‬」では底抜けに明るく調子外れなボーカルに曲終盤で聴ける派手なインプロゼイジョンでもう満足間違いなし!

 

次回作の「Second Coming」では、レーベルとの訴訟やメンバーの脱退といった不幸が相次いだこともあってよりダークでヘヴィな音楽性に転換してしまうので、キラキラとしたローゼスは今作で一旦最後になってしまいます。ハードロック系が好きな人にはセカンドの方が

 

以上のようにこのアルバムはポップロックやUKロックだけでなく、グランジオルタナひいてはヒップホップ好きまで様々なジャンルのファンにとって聞き応えのある作品となっています!

 

カムラのオススメトラック

①She Bangs The Drums


The Stone Roses - She Bangs the Drums (Live In Blackpool)

ドラム→ベース→ギターと徐々に各パートが入っていくリフが印象的な名曲。

サイケ調なジョン・スクワイアのギターメロディとイアンブラウンと独特なリズムのボーカルが混ざり合って幻想的で心地いい仕上がりになっています。

 

②Elephant Stone


The Stone Roses - "Elephant Stone"

ローゼスの代表曲。煌びやかなギターリフが印象的な曲で、ドラムス・レニのタイトなプレイングがますます曲をダンサブルに仕上げています。ローゼスを初めて聞く人はこちらから聞いてみてはいかがでしょうか?

 

③I Am The Resurrection‬


The Stone Roses - I Am The Resurrection (Live in Blackpool)

筆者の個人的おすすめトラック。

自身の復活を歌った13分にも及ぶこの曲は、全編にかけてローゼスのサウンドを多面的に堪能することができます!

 

以上アルバムレビューでした!

次回は2ndアルバム、Second Comingをレビュー予定です!

それでは!

 

アルバム

The Stone RosesThe Stone Roses

‪1.I Wanna Be Adored‬
‪2.She Bangs The Drums‬
‪3.Elephant Stone‬
‪4.Waterfall‬
‪5.Don't Stop‬
‪6.Bye Bye Badman‬
‪7.Elizabeth My Dear‬
‪8.(Song For My) Sugar Spun Sister‬
‪9.Made Of Stone‬
‪10.Shoot You Down‬
‪11.This Is The One‬
‪12.I Am The Resurrection‬

Stone Roses (20th Anniversary Special)

Stone Roses (20th Anniversary Special)

  • アーティスト:Stone Roses
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD
 

 



ディスクレビューvol.9 サザンオールスターズ「世に万葉の花が咲くなり」

どうもこんばんは、カムラです!

ディスクレビューのコーナーです。

今回はサザン・オールスターズのシリーズ第二弾、「世に万葉の花は咲くらむ」です!

 

桑田佳祐が監督を務めた映画のサウンドトラックである前作『稲村ジェーン』から約2年、公式オリジナルアルバムとしては『Southern All Stars』以来約2年8ヶ月ぶりのフルアルバムとなった今作!

前作から共同作業者となった小林武史がプロデューサーとして参加した今作は、よりキャッチーで既存のファンから新規ファンまで馴染みやすいアルバムになっています。

そんな今作を次の章でレビューをしていきます!

 

ディスクレビュー

今回のアルバムを一言で言うと「第二次全盛期の幕開け」です。

前回のレビュー「稲村ジェーン」の頃から、共同作業者として名を連ねるようになった小林武史が全面的にプロデューサーを務めるようになった今作は、「シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA」や「涙のキッス」と言った空前の大ヒット作を生んだ名盤になっております。

 

小林武史のプロデュースはアルバム全体にこれまでと違った彩りを与え、ロック色の強い曲やメロディアスなバラード、などサザンがこれまで見せてきた様々な楽曲のバリエーションをうまく一つの作品に落とし込むことに成功しております。

 

以上のようにこのアルバムはサザンの第二次全盛期の始まりを象徴する作品となっています!

 

 

カムラのオススメトラック

①シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA‬

動きまくるベースリフが特徴的なダンスナンバー。これまでの曲と比べても、ピコピコとした電子音が前面に押し出され、ボーカルにもエフェクトがかかった異色な曲になっています。

 

涙のキッス

ミリオンヒットを呼んだサザンでも屈指の名曲。

キラキラとしたピアノのサウンドに、相手に未練を滲ませた男の歌は、これまでより深く大人な恋愛ソングになっています。

 

 

以上アルバムレビューでした!

それでは!

サザンオールスターズ/世に万葉の花は咲くらむ

  1. ‪‪BOON BOON BOON 〜 OUR LOVE [MEDLEY] ‬
  2. ‪GUITAR MAN'S RAG (君に奏でるギター)
  3. せつない胸に風が吹いてた‬
  4. ‪シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA‬
  5. ‪慕情 ‬
  6. ‪ニッポンのヒール ‬
  7. ‪ポカンポカンと雨が降る (レイニー ナイト イン ブルー) ‬
  8. ‪HAIR ‬
  9. ‪君だけに夢をもう一度 ‬
  10. ‪DING DONG (僕だけのアイドル) ‬
  11. 涙のキッス
  12. ‪ブリブリボーダーライン‬
  13. ‪亀が泳ぐ街‬
  14. ‪ホリデイ〜スリラー「魔の休日」より‬
  15. ‪IF I EVER HEAR YOU KNOCKING ON MY DOOR ‬
  16. ‪CHRISTMAS TIME FOREVER ‬