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ディスクレビューvol.17 ASIAN KUNG-FU GENERATION/ファンクラブ

どうもこんにちは、カムラです!

ディスクレビューのコーナーです。

今回のディスクレビューは前回に引き続きASIAN KUNG-FU GENERATIONから「ファンクラブ」です!

 

前作、空前の大ヒットになった『ソルファ』から実に1年半ぶりにリリースされた作品です。

ボーカル、後藤正文が「あらゆる音楽に対してファンであって欲しい」という願いから名付けた今作は果たしてどんな仕上がりになっているのでしょうか…?

次の章でレビューをしていきます!

 

ディスクレビュー

今回のアルバムを一言で言うと「ダークなアジカン」です。

前作までのASIAN KUNG-FU GENERATION(以下アジカン)と言えば、「繋がる」をテーマにした、「遥か彼方」や、「リライト」に代表されるシンプルで明るいギターロックを演奏するバンドでした。

 

しかしながら今作「ファンクラブ」では、全く違う様相を呈しています。

以前のイメージを払拭するつもりか否か、「繋がらない」や「終焉」、「喪失」など今までと真逆のテーマを基にしたダークでシリアス、曲が中心となった構成になります。

 

収録曲のほとんどが、変わったリズムやテンポ、複雑に練りあげられた曲構成になっており、初期の頃の荒削りで直情的なアジカンとは違った静かに燃える炎のような内容に仕上がっています。

 

「暗号のワルツ」の複雑な変拍子や、ブルートレインのドラムに見られるテクニック面での進歩や、「月光」でイントロにピアノを使用するといった新たな試みが施されており、一聴した時には中々耳に馴染まない曲が多いかもしれませんが、聞いていくうちに徐々にハマっていく作品になっていたのではないでしょうか?

 

それに、こうした取り組みがあったからこそ現在のアジカンの明るくもしっかりと練られた楽曲ができたと思うとアジカン史でもなくてはならない作品だと思います。

 

ダークなアジカンを楽しみたい人には是非聞いてみてほしいアルバムです!

 

 

カムラのオススメトラック

①ブラックアウト

今作のハイライト。

ギターのディレイを使った深みを感じさせるイントロは、真夜中の散歩道を想起させます。

何度も山場を迎える複雑な構成ながら、聞いてる間はそれを感じさせない、むしろ心地よくすら思わせ、最後まで余韻に浸れる味わい深い曲になっています。


ASIAN KUNG-FU GENERATION - Black Out

 

ブルートレイン

今作でも数少ない明るい曲。

ブルートレインの動く音をイメージして作られたドラムのリズムは秀逸そのもの。

緩く心地よいメロディラインは夏場に浜辺で聴きたくなります。

左右のギターの追っかけ合い、に絡んでくるドラムが重なり合うことで生み出されたイントロは、聞くものを旅に出る前のようなワクワク感で一杯にしてくれます。 


ASIAN KUNG-FU GENERATION - Blue Train

③センスレス

筆者のイチ押し。

ヘヴィなサウンドのギターリフで始まるこの曲はアジカン史上でも群を抜いて複雑な構成になっています。(バンドでコピーする時めっちゃ苦労した思い出があります…)

万華鏡のようにどんどんとサウンドとメロディが変わっていく展開の凝った曲。

ずっとずっと出口をなくしたモヤモヤが、ラスサビで一気に噴出していく様はまさに爽快です!


ASIAN KUNG FU GENERATION - SENSELESS

以上アルバムレビューでした!

それでは!

 

アルバム

ASIAN KUNG-FU GENERATION/ファンクラブ

1.暗号のワルツ

2.ワールドアウト

3.ブラックアウト

4.桜草

5.路地裏のウサギ

6.ブルートレイン

7.真冬のダンス

8.バタフライ

9.センスレス

10.月光

11.タイトロープ

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