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ディスクレビューvol.11 The Stone Roses「Second Coming」

どうもこんにちは、カムラです!

ディスクレビューのコーナーです。

今回は前回に引き続きマンチェスターのボス猿達、The  Stone Rosesのアルバムを紹介していこうと思います!

第二弾は、The  Stone Rosesの「Second Coming」です!

The Stone Rosesのセカンドフルアルバムにして現状ラストアルバム。

キラキラとしてグルーヴィーなサウンドが持ち味だった前作とうって変わってダークでノイジーなローゼスのアルバムを次の章でレビューをしていきます!

 

ディスクレビュー

今回のアルバムを一言で言うと「(色んな意味で)ローゼスの闇」です。

前作「The Stone Roses」では、マッドチェスターと呼ばれるイギリス・マンチェスターを中心に起こったムーブメントを代表するアーティストとしてダンサブルなビートとサイケデリックサウンドでシーンを席巻したローゼス。

そんなローゼスのセカンドアルバムは前作と大幅に様相が違いました。

理由としては所属していたレーベル、シルヴァー・トーンとの裁判やメンバーの知人を失ったこと、家族ができたことなど、これまでと価値観が大幅に変わってしまう出来事が5年の間に多々起こってしまったことがあげられますが、個人的にはマッドチェスターが終焉を迎え、アメリカではハードコアパンクとハードロックを合体させたグランジが流行したこともあって方向転換せざるを得なかった所もあるのかなと思います。

 

さてアルバムを通して聴いていくと、インスト曲かと思わせるほど長いイントロで始まるテクニカルに「Breaking into  Heaven‬」からは、既にもう前作までのローゼスではないことが窺えます。

 

「Driving South」や「Love Spreads‬」に代表されるように、ギターのジョン・スクワイアが敬愛するレッド・ツェッペリンを想起させるダークなハードロックが主体となってアルバムは構成されていきます。

 

他にも、「Daybreak」や「Straight to the Man」、といった楽曲では、同じ踊れる音楽と言ってもファンクやジャズ調の曲が聴くことができもはや別バンドのように感じられます。

 

そして今作のハイライト「Begging You」。

電子音楽を駆使したダンサブルなナンバーでレニマニらリズム隊コンビのグルーブ全開なこの曲は今のクラブでも通用しそうな仕上がりになっています。

前作との間に作られ、今作にジャンル上類似した「Fools Gold」が大ヒットしたことも考慮するとこうした路線に進んでいくことが本来ローゼスに望まれたことなのかもしれませんね…(筆者もこっちの路線全振りのローゼスを聞いてみたかったです)

 

以上のようにこのアルバムは当時のメンバー間の関係の変化や音楽業界という環境の変化に影響を受けてファンが求めていたものとは違った内容になってしまいましたが、色眼鏡を外して聞けば聞き応えのある作品となっています!

 

カムラのオススメトラック

①Driving South


Stone Roses Driving South

ジョン・スクワイアのハードロック調のギターリフが印象的な名曲。

ダーティで退廃的なサウンドにイアンの独特なリズムのボーカルがこれまた上手く混ざり合っていてしっかりハードロックを楽しめる仕上がりになっています。

また、この曲はASIAN KUNG-FU GENERATIONが初期のライブで登場SEとして使用したことでも実は有名だったりします。(筆者も初期曲メインのアジカンをライブでやる時はこれを登場SEにして雰囲気を楽しんでました。)

 

②Ten Story Love Song


The Stone Roses-Ten Storey Love Song (with lyrics)

ローゼスでは珍しいバラード曲。イアンの緩く暖かいボーカルと、前作を思わせるキラキラしていてメロディアスなサウンドがうまくマッチしていて聴くものの心を癒してくれます。

ハードロック主体となった今作において一つ良かったところがあるとしたらこうしたバラード曲が違和感なくアルバムに入り主力として機能することができたところにあるのではないでしょうか?

また、この曲のMVでは脱退寸前のドラムス・レニが撮影に来なかったのでローディーがお面を被ってレニのふりをするというなんとも珍妙な仕上がりになっているのでそちらも見ていただけると幸いです。

 

③Love Spreads


The Stone Roses - Love Spreads

今作に先駆けて発売されたリードトラック。

ジョン・スクワイアの趣味全開なこの曲は、ダーティなハードロックを一曲通して堪能することができます。イントロで聞かれるスライドギターが聞きどころ!

 

以上アルバムレビューでした!

次回は筆者の青春の友、ハイスタンダードのアルバムをレビューしていけたらと思います!

それでは!

 

アルバム

The Stone Roses 「Second Coming」

‪1.Breaking into  Heaven
‪2.Driving South
‪3.Ten Story Love Song
‪4.Daybreak
‪5.Your Star Will Shine
‪6.Straight to the Man
‪7.Begging You
‪8.Tightrope
‪9.Good Times
‪10.Tears
‪11. How Do You Sleep
‪12.Love Spreads

13.Foz

Second Coming

Second Coming

  • アーティスト:Stone Roses
  • 発売日: 1998/11/17
  • メディア: CD