[名バンド紹介]アルカトラス(Alcatrazz)
どうもこんばんは、カムラです。
久々の名バンド紹介シリーズ!
今回は昨日の記事から、アルカトラス(Alcatrazz)について紹介していきたいと思います!
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アルカトラスとは?
アルカトラス (Alcatrazz) は、1983年にリッチー・ブラックモア率いるレインボーや、マイケル・シェンカー・グループ、マーブルスで活躍したメタル界のやっさんこと、名ボーカリスト、グラハム・ボネットを中心に結成されたヘヴィメタルバンドであり、後に世界的ギタリストとなるイングヴェイ・マルムスティーン(元スティーラー)やスティーヴ・ヴァイが在籍したバンドとして有名です。
来歴
1983年、珍事件でマイケル・シェンカー・グループを解雇されたグラハムは新バンド結成を目論み、元ニュー・イングランドのゲイリーとジミーを招聘します。
その後グラハムは、残されたギターとドラムを募集し、レインボーで共演したリッチー・ブラックモアに良く似たギタリストのイングヴェイ・マルムスティーン(通称インギー、元スティーラー)を獲得。ドラムには元アリス・クーパーのヤン・ウヴェナを加入させてようやくバンドとしての体をなすことに成功します。
(一説には、ドラムはグラハムの数少ない(?)友人、コージー・パウエルに参加要請をしていたのですが、ホワイトスネイクに加入していた為参加できなかったようです。)
そんなこんなで活動を開始したアルカトラスは、同年末にはデビューアルバム『ノー・パロール・フロム・ロックン・ロール』をリリース。レインボー時代から色褪せないグラハムのボーカルと「まるでリッチー・ブラックモアを3倍速にしたかのような」インギーのギタープレイで一躍有名になります。
1984年1月には初来日を果たし、その日のライブを収録したアルバム『ライヴ・センテンス』をリリースし好評を博します。
しかし、観客が求めている物がインギーの超絶技巧が光る演奏であったことから他のメンバーとインギーの間に軋轢が生じ、次第にステージ上で喧嘩になるほど不仲になってしまいインギーは脱退してしまいます。
後任にはインギーとは全く異なったスタイルのスティーヴ・ヴァイを加入させ、1984年10月に再来日を果たします。
この時スティーブ・ヴァイは前任のインギーパートをわずか1週間で覚えて演奏したそうです。(来日時の動画を見るに速弾きは対応しきれなかったのかタッピングで補っております。)
更にこの時開かれた緊急オーディションにはクリス・インペリテリも参加していたのですが、インギーとタイプがモロかぶりだったので落選したようです。(この後インペリテリの1stでグラハムがボーカルに加入することになるのは因果なものだなあと思えますね)
再来日公演も盛況に終わったバンドは、1985年にはスティーヴを迎えての傑作『ディスタービング・ザ・ピース』をリリース
し、これまでとは180度違ったアルバムだったもののこちらもヒットします。 しかし同年、スティーヴが当時ヴァン・ヘイレンを脱退したばかりのデイヴィッド・リー・ロスの誘いを受け脱退してしまいいよいよ雲行きが怪しくなってきます。
後任に無名だったギタリスト、ダニー・ジョンソンを迎え、3rdアルバム『デンジャラス・ゲームス』をリリースするもとうとう鳴かず飛ばずで1987年に解散してしまいます。
解散後暫くは音沙汰がなかったのですが、2007年にグラハム以外別メンバーで復活すると、少しずつオリジナル・メンバーを加えつつ活動を続けているようです!
(現行メンバー)
・グラハム・ボネット(ボーカル 元レインボー、マイケル・シェンカー・グループ、インテリペリetc...
・ジミー・ウォルドー(キーボード 元ニュー・イングランド)
・ゲイリー・シェア(ベース 元ニュー・イングランド)
・マーク・ベンケチェア(ドラム)
・ジョー・スタンプ(ギター)
アルカトラスのおすすめの曲!
1.Jet to Jet
Alcatrazzといえば間違いなくこれ!
聴き覚えのあるリフで曲が始まると最後までスリリングに疾走していき、息をつかせる隙を与えません!
特に超絶速弾きとメロディセンスを兼ね備えたギターソロは今の時代でも引けを取らないほどの出来栄えで、アルカトラスでインギーにばかり注目が集まってしまうのも頷けます。
2.Island in the Sun
エネルギッシュなアルカトラスと言えばこれ!
軽快なシンセから始まるこの曲はアルカトラスの中でも特に明るく元気をもらえる曲になっています。
そして、ポップでキャッチーなだけでなくちゃんとロックとして成立しているのはグラハムの熱苦しいボーカルと、インギーの秀逸なギターソロの賜物と言えるでしょう!
ALCATRAZZ【ISLAND IN THE SUN】Graham_Bonnet
3.hiroshima Mon Amour
グラハムのボーカルを堪能したい人はこれ!
開幕一発目から聴ける流麗なギターに、シンプルで耳に残るリフ。そしてそれを迎え撃つかのように聞こえるのは天をも貫く勢いのグラハムのハイトーンシャウト!
インギーが脱退して以降発表したソロ作品を聴いていてもこうして渡り合えるレベルのボーカルはそうそう居なかったことからも、どれだけグラハム・ボネットとと言うボーカルがいかに豪傑であったかがわかりますね。
ALCATRAZZ【HIROSHIMA MON AMOUR】Graham_Bonnet
4.God Blessed Video
スティーブ・ヴァイ時代の曲を堪能したい方はこれ!
速弾きに次ぐ速弾きでギター小僧を唸らせたインギーとはうって変わって、キラキラとした80年代サウンドがたまらない楽曲となっております。
スティーブのギターも、一聴ではどうやって出してるのかわからないような彼独自のサウンドが光っております。
5.Lost in Hollywood (from Rainbow)
レインボーからの曲ですが、インギーのギタープレイがあまりにも際立っていたので選出しました!
元より、グラハムの突き抜けるようなハイトーンシャウトに、必殺のギターリフで人気だったこれぞアメリカンハードロックといった曲だったのですが、インギーがリードをとることによって更に磨きがかかります。
Alcatrazz(Yngwie Malmsteen) - Live Lost In Hollywood
アルカトラスのアルバム一覧!
1.No Parole from Rock 'n' Roll
記念すべきデビュー作。
インギーのギターとグラハムのボーカルがぶつかり合い、ヒリヒリするほど刺激的なアルバムになっております。
まるで「リッチーを3倍速にしたかのような」インギーのギターは、後のギタリスト達に大きく影響を与えました。
2. Disturbing the Peace
スティーブ・ヴァイ在籍時のアルバム。
前作の様式美全開のアルバムをイメージすると拍子抜けするかもしれませんが、アメリカンでキラキラしたアルカトラスが楽しめる作品になっております!
インギーのように張り合うのではなく、自分の持ち味を残しながらグラハムのボーカルも活かすヴァイのギターが魅力的。
3.Dangerous Games
ダニー・ジョンソンを迎えた現在ラストオリジナル・アルバム。
前作2つと比べてややインパクトに欠けるものの、グラハムより前に出るのではなく後ろから支えるダニーのギターのお陰でまとまった仕上がりになっています。
派手さは無くともメンバーの三声コーラスや、グラハムのバラエティに富んだ歌唱など聞き応えのある要素があるので是非聴いてみては!
(マーブルス時代の曲、オンリー・ワン・ウーマンのセルフカバー収録)
以上で終わりです!時間を置いてまた追記していけたらと思います。それでは!