どうもこんにちは、カムラです!
ディスクレビューのコーナーです。
今回のシリーズは福岡市博多区からやってきたロックバンド、ナンバーガールのアルバムを紹介していこうと思います!
第一弾は、NUMBER GIRLの「SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT」です!
記念すべきナンバーガールのメジャーデビューアルバム!
吹き荒れる轟音の嵐に、日本刀のように斬りつけるカッティング、音と音が軋轢まくるギターロックで後世のロックバンドに大きな影響を与えたナンバーガール。
ギターボーカルの向井秀徳をして、「ひと言で言わしてもらいますけども……青春なんですよね。すいません、青春です。」と言わしめた今作は果たしてどんな仕上がりになっているのでしょうか…?
次の章でレビューをしていきます!
ディスクレビュー
今回のアルバムを一言で言うと「ナンバーガールの入門編」です。
一般的にナンバーガールと言えば、切り裂くような田渕ひさ子のジャズマスターと、中尾憲太郎のゴリゴリとしたベース、ドラムス、アヒト・イナザワの狂気的とも言えるドラムと言った個性の塊のようなメンバー同士の掛け合いが印象的なバンドというイメージがあります。
厳密には作品が進んでいくごとに徐々に方向性が変わっていくのですが、この段階ではそうしたイメージと、これ以降の作品の種となるような要素が混じり合っており、結果的にナンバーガールそのものを楽しむためにも、次回作「SAPPUKEI」以降をより深く楽しむ為にも通らずにはいられない作品になっております。
早速アルバムのスタートボタンを押して、一曲目の「タッチ」を聞いてみると、いわゆる一定のリズムを刻む為にあるドラムのビートとは違った、叩きつけるようなドラムと、それに重なるように刻まれていくベースとギターに聞くものは茫然とするはず。そう、これぞナンバーガールです!
続く「Pixie Du」や「裸足の季節」、「桜のダンス」と言った曲にもナンバーガールの根幹となる音楽性が堪能できます。
他にも、前回作品、「SCHOOL GIRL BYE BYE」の頃を連想させる「YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING」や、次回作以降の作風の布石になる「転校生」や、「EIGHT BEATER」などナンバーガールの様々な側面を一気に見ることができます。
(「SCHOOL GIRL BYE BYE」は現在廃盤で、ストリーミングでも配信していないという状況です…一部楽曲はベスト盤「OMOIDE IN MY HEAD 1 〜BEST&B-SIDES〜に収録されていますので、是非聴いてみてください…!)
とにかく、このアルバムはナンバーガールを聞いたことがある人からない人まで満足して聞くことができる作品になっていますので、最近再結成したナンバーガールに少し興味はあるけど聞いたことがなくて、どれから入ればいいかわからない…という人は是非聞いてみてください!
カムラのオススメトラック
①タッチ
「殺!伐!」というドラムス、アヒト・イナザワの独特過ぎるカウントで始まる曲。
ギンギンと鳴り響くギターと焚き付け、煽りまくるようなリズム隊の刻むビートは、これぞナンバーガールと言った感じです。
②透明少女
ナンバーガールと言えばこれ!と言っても過言ではないキャリア全体を代表する名曲中の名曲。
開幕一番に聞こえてくる切れ味抜群のギターリフにシンプルなのに耳について離れない中尾憲太郎の「ルードかつ直線的なベース」、そしてアヒト・イナザワの狂おしい程のドラム乱打、どこを切り取ってもナンバーガール節全開の曲です。
Number Girl - 透明少女 (Live from RSR FES 1999)
③日常に生きる少女
筆者の個人的おすすめトラック。(というか1番大好きな曲)
ナンバーガールの醍醐味の一つ、大轟音の嵐から始まり、嵐が止んだ先に見えてくる向井秀徳のメロディアスなリフ。
ただノイジーなだけでなく、中に一瞬の煌めきを感じさせてくれるところがナンバーガールがナンバーガールたる由縁なのではないでしょうか?
以上アルバムレビューでした!
次回は2ndアルバム、SAPPUKEIをレビュー予定です!
それでは!
アルバム
NUMBER GIRL「SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT」
1.タッチ
2.PIXIE DU
3.裸足の季節
4.YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING
5.桜のダンス
6.日常に生きる少女
7.狂って候
8.透明少女
9.転校生
10.EIGHT BEATER
School Girl Distortional Addict 15th Anniversary Edition
- アーティスト:NUMBER GIRL
- 発売日: 2014/05/21
- メディア: CD