[名ギタリスト紹介]デレク・トラックス[スライドギターの名手]
どうもこんにちは!カムラです!
前回のジョン・フルシアンテに続き現代の三大ギタリストの一角であるデレク・トラックスの紹介をしたいと思います!
デレク・トラックスとは?
生い立ち
デレク・トラックスは1979年6月8日生まれでアメリカ出身のギタリストです。
エリック・クラプトンとの共演でも有名なデュアン・オールマン擁するオールマン・ブラザーズ・バンドのメンバーであるブッチ・トラックスの甥で、9歳からギターを弾き始めました。
ちなみに彼の「デレク」という名前は、前述のデュアン・オールマンがクラプトンと共演したバンド、デレク・アンド・ザ・ドミノスに因んで名付けられたそうです。
いとしのレイラで有名なあのバンドです。
10代の頃からバンドを組み始め、1995年にはベーシストのトッド・スモーリィやドラマーのヨンリコ・スコットとデレク・トラックス・バンドを結成。バンド結成後は1997年から2010年までに6枚のスタジオアルバムと3枚のライブアルバムを制作しました。
同じ頃、自身のバンド活動と並行して10代前半からオールマン・ブラザーズ・バンドのライブにもゲストとして度々参加しており、1999年には正式メンバーとして迎えられました。加入後は、オールマン・ブラザーズ・バンドの元来持ち味であったギタリスト2人によるツイン・リード・スタイルの一翼を担い、脱退する2014年まで同バンドで大活躍しました。
この頃に、名声を得て新三大ギタリストの1人として挙げられるようになりました。
現在では、妻であるブルースシンガーのスーザン・テデスキと共にテデスキ・トラックス・バンドとして活動しています。
また、エリック・クラプトンや、ブラック・クロウズ、さらには同じく現代の三大ギタリストに挙げられるジョン・メイヤーら著名なミュージシャンのライブやセッションにゲスト参加していることでも有名です!
デレク・トラックスのここが凄い!
デレク・トラックスの凄みは、スライドギターにあると思われます。
特に、彼特有の指弾きによる繊細なタッチで織りなすスライドギタープレイはブルース好きにはたまらないんじゃないでしょうか!
更に彼は音楽性の幅が広いことでも有名です。バンドのジャンルから、B.B.キングや、名前の由来であるデュアン・オールマンなどに影響を受けたロックやブルースばかりが注目されますが、マイルス・デイヴィスの「So What」やジョン・コルトレーンの「Mr P.C」をカバーなどに見られるように、ジャズからインド・アラブ音楽などといった民族音楽まで幅広い音楽性を備えている。
また、オールマン・ブラザーズ・バンドのように熟練した演奏者の集まりでもリードしていける程の抜群なリズムの安定感も持ち味の一つだと言えましょう。
スライドギターの才能がピカイチであること以前に、長年ブルースに従事してきたことから身についたバッキングでの独特なフレーズ選びこそが彼と言うブランドを強固なものにしているのです。音楽の幅を広げたいプレーヤーにとっては一粒で二度おいしいのではないでしょうか?
デレクのプレイが光る名曲!
1.Crow Jane
ブルースフレーズを楽しみたいならまずはこれ!
全編にわたって聞こえる独特バッキングが癖になります!
途中で見られるソロはお手本のようなブルースフレーズで、ブルースギターを始める人にも魅力的な楽曲です!
The Derek Trucks Band - Crow Jane (Live)
2.Sahib Teri Bandi/Maki Madni
デレクトラックスの幅広い音楽性を体験したいなら間違いなくこれ!
元々はパキスタンの大歌手ヌスラット・ファテ・アリ・ハーンの歌だった「Sahib Teri Bandi/Maki Madni」をインストゥルメンタルにアレンジして演奏したものです!エキゾチックなフレーズや伸びやかなギタートーンで緩急をつけた壮大なこの曲は、インストに余り興味がない人でも長い事聞いていられるのではないでしょうか?
The Derek Trucks Band - Sahib Teri Bandi / Maki Madni
3.
個人的に好きな楽曲。元はゴスペル歌手、ニーナ・シモンの曲。
心の揺れや、感情の昂りを表現したかのように繊細に揺れ動くスライドギターは聞くものの心を掴んで離しません!
ギターソロからラストにかけてのドラマチックな盛り上がりは圧巻の一言です!
I Wish I Knew (How It Would Feel To Be Free) - The Derek Trucks Band
4.Midnight in Harlem
こちらはデレクが現在活動しているバンド、テデスキ・トラックス・バンドから選出。
これまで紹介した激しく心を揺さぶる曲とはうって変わって、クリーンで落ち着いたフレーズが魅力です。ボーカルで奥さんのスーザン・テデスキのハスキーかつパワフルな歌声を邪魔せず、むしろ引き込んでくれるバッキングは一流のギタリストとはなんたらかを教えてくれます!
Tedeschi Trucks Band - "Midnight in Harlem" (Live on eTown)
こんな感じで今回は終わりです!
次回は新三大ギタリストのラスト!ジョン・メイヤーについて書ければと思っています!それでは!