ディスクレビューvol.41 whitesnake 「Come an' Get It」
どうもこんばんは、カムラです!
ディスクレビューのコーナーです!
今月はHM/HR月間、ということでまたまたロックなアルバムを紹介していきたいと思います。
二作品目となるのは、1981年発売のホワイトスネイクのアルバム「Come an' Get It」をレビューしていきます!
ホワイトスネイク史上初めて全英チャートトップ10入りを果たした「Fool for Your Loving」から早一年で発表されたアルバム。前作からより深みの増した今作を次の章でレビューをしていきます!
ディスクレビュー
今回のアルバムを一言で言うと「純粋なブルース・ロック期ホワイトスネイクの集大成」です。
ブルースロック期のホワイトスネイクと言えば、日本では前作「Fool for Your Loving」を指すことが多いようですが、今作もれっきとしたブルースロック時代を代表するアルバムですし、バンドメンバーの持つポップな要素がうまく昇華されてより深化したアルバムと言っていいでしょう。
全体を通してより緻密で、より洗練されたアレンジが施されており、充実した内容はホワイトスネイクを通しても高水準の完成度を誇っており、アルバム通して聞いていても聞き疲れを感じさせません。
これ以降ホワイトスネイクはよりハードロック化してアメリカ市場を意識した作風へとシフトチェンジしていくことになるのですが、そちらで見られるアメリカンな骨太要素の片鱗が既にこのアルバムで聞くことができます。
惜しむらくは、前作のようにこれぞ代表曲!と言えるインパクト大な曲が相対的に少なかったせいで中々人に勧めにくい為中々自分1人では良さに気づくのに時間がかかってしまうことです。
早速アルバムを聞き始めると、一曲目の「Fool for Your Loving」からを聞いてみるとその違いがわかるはず!
イントロからこれぞ彼の音だ!と思わせるジョン・ロードのオルガンが炸裂して幕を開けるこの曲は、当時ドラマーだったイアンペイスが作り出すタイトでスウィング溢れるドラムセクションと、それに重なるように唸り鳴り響くニール・マーレイのベースで極上のリズムが生み出されています!
続く「Ready an' Willing」や「Blindman」と言った曲でもデイヴィッドが本来持っている渋さと大人の色香の漂う音楽が堪能できました!
また、この頃のホワイトスネイクは既にツインリードギター制を採用しているのですが、前回(リッチー・ブラックモア)の反省からか、いずれもブルースを基調としてバンドサウンドの和を重んじるようなクールでいぶし銀な演奏を聞かせてくれるギタリストでした!
とにかく、このアルバムはホワイトスネイクやブルースロックを聞いたことがある人からない人まで、満足して聞くことができる作品になっていますので、最近ブルースロック期のホワイトスネイクに少し興味はあるけど聞いたことがなくて、どれから入ればいいかわからない…という人は是非聞いてみてください!
カムラのオススメトラック
①Come an' Get It
今作のリード・トラック。
ブルースを基盤にしつつも、よりポップでとっつき易い内容になっておりアルバムのつかみとしてはバッチリな仕上がりになっています!
②Don't Break My Heart Again
Whitesnake - Don't Break My Heart Again (Official Music Video)
ブルースロック期のホワイトスネイクの代表曲の一つで、曲の初めから聞こえるニール・マーレイのベースがボトムに響く逸品です。
タイプ的には前作の「Fool for Your Loving」に似ていますが、個人的にはこちらの方がよりリズム隊がドスが効いてて好みだったりします。
またこの曲では、このアルバムを実質最後にホワイトスネイクを脱退してしまうリードギタリスト・バーニー・マースデンが残した魂のギターソロを聞くことができます!
(追記:バーニーは次回作「Saints an' Sinners」の製作時点まではホワイトスネイクに在籍していたものの、リリース時点では解雇されていたため、表立たない活動としては次回で最後だったようです…)
以上アルバムレビューでした!
次回もWhitesnakeのアルバムをレビュー予定です!
それでは!
アルバム
Whitesnake「Come an' Get It」
1. Come an' Get It
2. Hot Stuff
3. Don't Break My Heart Again
4. Lonely Days, Lonely Nights
5. Wine, Women an' Song
6. Child of Babylon
7. Would I Lie to You
8. Girl
9. Hit an' Run
10.Till the Day I Die