[今日はなんの日?]ジョンロードの命日
こんばんは、かむらです。
なかなか梅雨が明けず、むずむずともどかしい気分です。なんとか8月までにはこんなモヤモヤした天気も自分の気持ちも晴れてほしいな、と思うばかりです。
そんな事を思う今日この頃ですが、今日は僕の大好きなバンド、ディープ・パープルのキーボード担当、ジョン・ロードの命日だったそうです。
・ジョン・ロードとは
ジョン・ロードは、1941年6月9日(何気にロックの日!)生まれのイギリスを代表するキーボード奏者です。ジョンは、9歳からピアノを始めると、22歳からバンドを転々としながら音楽活動をし、その過程で知り合ったリッチー・ブラックモアと共に伝説のハードロックバンド、ディープパープルを結成します。
前列右がジョン
ディープ・パープルは、クラシックとロックを融合させながらそれをより激しく昇華する当時では全く新しいハードロックを切り開いていったバンドの 1つでした。特にボーカルにイアン・ギラン、ベースにロジャー・グローヴァーが在籍していた第2期と呼ばれる頃には、「highway star」や「smoke on the water」と言ったあまり音楽を聴かない人でも知っているような曲を生み出し、一躍スターダムを駆け上がりました。
その後も「burn」のようなヒット曲を出すも、ギターのリッチーが脱退したのをきっかけに勢いを失い、バンドは解散することになりました。
その後はバンドメイトだったデイヴィッド・カヴァーデイルのホワイトスネイクに加入したり、ソロアーティストのキーボードを担当したりし、1984年にディープパープルを再結成すると引退する2002年までリーダーとしてバンドを引っ張っていきました。
晩年のジョン。ちょっと攻殻機動隊のバトーに似てますね!
ここが凄いジョン・ロード
①はじめて大々的にロックとクラシックを融合させた
先程も記述しましたが、ジョン・ロードの偉大な功績の1つとして、これまで交わることのなかったロックとクラシックを融合させたところにあるでしょう。
当時のロックのイメージは反体制、不良の音楽というものでした。更には、LSDという幻覚剤が出回った背景からサイケデリックなロックがムーブメントを起こしており、ビートルズやローリングストーンズも影響を受けていきました。
ビートルズの名盤、サージェント・ペパーズ
そうした中でそれとは別の独自の道としてこれまで歩んできたクラシックとロックを掛け合わせる事を考案し、実際に成し得たのは偉大の一言に尽きるでしょう。
もちろんハードロックの中でも堪能できますが、その直前期の『ディープ・パープル・アンド・ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ』で行った、オーケストラとロックバンドの融合にこそ、よりジョンが目指していた音楽を堪能することができるでしょう!
ディープ・パープル・アンド・ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ(紙ジャケット仕様)
- アーティスト: ディープ・パープル
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②総重量300kg!ハモンドオルガンで独自の音を発明!
ジョンの凄みのもう1つとして、300kgにも及ぶ超重量のハモンドオルガンを駆使して、彼にしか出せない音色や奏法を生み出したところを挙げることができるでしょう!
現在でこそ誰でも出すことができるハモンドオルガンの音ですが、当時は扱いが難しかったのです。ジョンはそんな中で、ハモンド・オルガンの名器「C-3」を駆使し、レズリーというスピーカー部が回転し、コーラス効果の出る独特なアンプを使ってギターにも負けないようなサウンドを展開するだけでなく、ステージ上で二段鍵盤の重たい本体を前に後ろに揺らし豪快なプレイをするなど、パフォーマンスで魅了する事もしておりました。
このサウンドはディープパープル以降もジョンの代名詞となり、どんな曲でも聞いたらこれはジョンのキーボードの音だ!と一聴でわかるものでした。
ジョン・ロードのキーボードが堪能できる曲3選!
それでは、そんなジョンのキーボードを堪能できる曲を3つ選んでみたので是非聞いていただきたいです!
①Burn/Deep Purple
皆さんご存知の名曲!イントロのリフやサビのインパクトが先行しがちですが、個人的には1番かっこいいところは曲後半のジョンによるキーボード・ソロだと思っています。
ハモンドを駆使した超絶技法だけでなく、何重にも重ねられ、無限の音の波を漂わせてくれるような幻想的なソロは間違いなく絶品です!
②Lazy/Deep Purple(live in Japan)
こちらも長いですが、リッチーのギターとの掛け合いやバトルとも言えるレベルの音と音とのぶつかり合いが、やはりパープルの持ち味となっていたと言っても過言ではありません!
このバージョンではそんなライブバンドとしてのパープル、ひいてはジョンの凄みに触れる事が出来るとおもいます!
③Hush/Deep Purple
ここでちょっと変化球。ハモンドオルガンで超絶早弾きを見せてくれたジョンですが、それだけではありません!過去に遡りますが、ディープパープルがデビューしてすぐの頃、まだハードロックをやっていなかった頃の作品です。ここでは、パーカッション奏法という鍵盤を打楽器のように叩いて演奏する方法をするジョンを聞くことができます。このように、テクニックだけではなく、独自の奏法を生み出していったのもジョンの魅力の1つといえるでしょう!
いかがでしたでしょうか?こうした記事を期に、新たな音楽に出会ってくれたりすると嬉しい限りです。また時間があればこうした記事を書いていこうかなと思いますのでよろしくお願いします。それでは!