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音楽好きな一般男性による雑記ブログ

ディスクレビューvol.2 BUMP OF CHICKEN 「aurora arc 」

どうもこんばんは、かむらです。投稿予定ではなかったのですが居ても立っても居られず書いてしまいました。

 

今回のアルバムレビューは、BUMP OF CHICKEN 「aurora arc 」です。

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BUMP OF CHICKENは00年〜10年代初頭の中高生にとっては思い出深いバンドの一つと言える。

今を生きる勇気を与えてくれるとっておきの"唄"に心を打たれた人は少なくなかっただろう。

御多分に洩れず私もそんな中学生の1人だった。幼稚園の頃からの幼馴染に、ダビングしてプレゼントしてもらったのが筆者とバンプの出会いだった。初めて買ったギターに付いてきた教則本に載っていた天体観測のスコアにかじりついて、指がボロボロになるまで練習したものだ。

 

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・あの頃の僕と今の僕

しかしそんなバンプと筆者に出来事があった。

前作「butterflies」の発表だ。

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バンプは遠いところに行ってしまった」

初めて聞いた時に感じたのがこの気持ちだった。

確かに配信サービスが発達し、以前のように完成してからリリースまでのラグがなくなったこともあり、これまでより遥かに早いペースでアルバムやシングルを出すようになって、より気軽に、高頻度でバンプを聞くことができるようになった。

 

しかし反面、筆者には何かもやもやとするところがあった。

中学生だったあの時、初めて買ったギターで弾きたいと思った、憧れたバンプはこんな感じだっただろうか。

キラキラして壮大で洗練されてしまった"サウンド"は、僕達のちっぽけな日常の遥か彼方へと行ってしまったように感じたのだ。

 

それがきっかけで筆者とバンプの距離は遠のいて行ってしまった。

 

あれから3年経った。受験も終わって大学デビューだと手放しに喜んでいた筆者も、今や四年生となり、来年には社会人になる。

 

そんな折に、今回のaurora arcのリリースをたまたま後輩のツイートを見て知った。

バイトの帰りの電車早速ヘッドホンの再生ボタンを押した。

 

「butterflies」を聞いたあの時とは違って、スッと聴き入ることができた。気がついたら、アルバムを一巡していた。時間が経つのを忘れるくらいアルバムにかじりついたのはいつぶりだっただろうか。

 

確かに、"サウンド"は変わってしまったかもしれない。バンドでコピーなんてきっともうできないだろう。でも、それでも、辛い時、泣きたい時、僕達に寄り添ってくれた、あの懐かしいような、暖かい"唄"がそこにあった。

 

この時、筆者は

"バンプが遠くに行った"のではなく、"あの時の僕が歩みを止めてしまっていた"のではないか

と思ったのだ。

だからこそ、イマを精一杯生きてきた今の僕の胸の奥深くにしっかりと浸透していったのだろう。そう、バンプに夢中になっていた中高生の頃のように。

 

ボイジャーは太陽系外に飛び出した今も
秒速10何キロだっけ ずっと旅を続けている

                                         ---話がしたいよ---

 

筆者のように前作で「バンプは変わってしまった」と思った人達にこそ、このアルバムを聴いてほしい。

 

例えるなら、 進学で都会に出たっきり離れ離れになった親友と、大人になって久しぶりに会ったようなものだろうか。

 

きっとがあの頃のぬくもりが、そこにあるはず。

 

お互いに あの頃と違っていても 必ず探し出せる 僕らには関係ない事

                                         ---流れ星の正体---

 

・筆者のオススメトラック

①記念撮影

ご存知カップヌードルのCMタイアップソング。

「butterflies」の路線を踏襲しながら、それ以前のあくまでバンドサウンドだった頃のバンプの良さを兼ね備えたような一曲。

「ねぇ きっと 迷子のままでも大丈夫 僕らはどこへでもいけると思う
君は知っていた 僕も気付いていた 終わる魔法の中にいた事
」という歌詞に代表される、懐かしさをはらみながらも、それに留まらず今を生きていく勇気をくれる、バンプ節が炸裂していている名曲である。

 

https://youtu.be/FPLxRe4ho_A

②話がしたいよ

バラードよりの曲調ながら、何か胸を揺さぶる、訴えかけてくるものを感じる曲。

 

「君」と離れ離れになった「僕」が「君」との思い出を振り返りながらも今を生きて、話がしたいよと切に願うという歌詞に胸を打たれる。

 

「車輪の唄」や「友達の唄」などにも通ずるものがあるテーマだが、何度も書かれていながら、その一つ一つが心動かす独自の世界観を持った物語に仕上がっているのは流石の一言。

 

この手の話に筆者は弱過ぎることを差し引いてもやっぱり藤原基央は最高なのである。

 

また、曲中にボイジャーなど、過去作品のフレーズやキーワードが散りばめられているところが憎いなあと思ったりする。

 

 

https://youtu.be/G6s8HF1WsJY

以上アルバムレビューでした!

 

ベイビーアイラブユーだぜ。僕の今日までが意味をもらったよ。

 

BUMP OF CHICKEN 「aurora arc 」

1 aurora arc
2 月虹
3 Aurora
4 記念撮影
5 ジャングルジム
6 リボン
7 シリウス
8 アリア
9 話がしたいよ
10 アンサー
11 望遠のマーチ
12 Spica
13 新世界
14 流れ星の正体